水産加工会社様より計測依頼のあったアジのフィレ(おろし身)の撮像例を紹介します。
①投影画像
魚の体表は保護色(背側=青または黒、腹側=白)で表皮側は光を反射してしまい深さ方向の信号の取得が難しいので、今回はフィレを背骨側から計測しました。
OCTの投影画像では、表面の細かな凹凸がきれいに観察されました。
吸水シートの丸穴の跡(ドット模様)も確認できます。この部分は光が多方向に散乱されて深部から返ってくるOCT信号が弱くなったため、投影画像では黒く抜けたように見えています。
②断層画像
OCT断層画像では、身の筋肉の層状構造を観察することができました(橙)。
また、身の内部の筋間中隔の分布も観察されました(紫)。
吸水シートの丸穴跡は、表面が粗い凹凸になっている領域として他と区別することができました(黄)。
動画をご覧いただきますと内部の構造がよりよく観察できます。
OCTではプローブ光波長(1300 nm)が深達する物体であれば、生体でも無生物でも、非破壊で計測することができます。
解像度や計測速度のカスタマイズも可能です。
どのように見えるのか試してみたいというご要望も喜んでお受けします。お気軽にご相談ください。